10の共通点

採用戦略

求人を掲載している。広告費も使っている。条件も悪くないはず。

それなのに、「応募が来ない」「欲しい人材が来ない」「面接しても辞退される」「採用してもすぐ辞める」。そんな状態になっていませんか。

採用できない原因を、「今は人手不足だから」「知名度がないから」「求人媒体が悪いから」だけで終わらせてしまうと、本当に改善すべき場所を見失う可能性があります。

実際には、ターゲット → 求人 → 魅力 → 応募 → 選考 → 入社 → 定着 → 改善 のどこかに問題があるケースがあります。

この記事では、採用できない会社に見られやすい10の共通点を紹介し、それぞれの改善方法を解説します。さらに、自社の採用活動を10項目で確認できる「採用できない会社の10の共通点」を無料でダウンロードいただけます。

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採用できない原因を「求人媒体が悪い」で終わらせていませんか?

応募が来ない理由は、ひとつとは限りません。

求人への応募が来ない原因としては、求人の閲覧不足、情報不足、応募条件、媒体とのミスマッチなど、複数の要因が考えられます。

応募が来ないとき、すぐに媒体変更や広告費の追加へ進みたくなります。ただ、その前に確認できることがあります。

表示されているか
クリックされているか
求人内容が伝わっているか
応募されているか
面接につながっているか
内定・入社につながっているか
定着しているか
「採用できない」は結果です。重要なのは、採用プロセスのどこで止まっているかを見つけることです。

採用できない会社に見られやすい10の共通点

このページの全体マップです。気になる番号から読んでも大丈夫です。

01

採用ターゲットが曖昧

02

応募条件を増やしすぎている

03

会社が言いたいことだけを書いている

04

自社の魅力が抽象的

05

仕事内容が想像できない

06

他社との違いが分からない

07

応募後の対応が遅い

08

面接が会社からの質問だけで終わる

09

採用したら終わりになっている

10

採用を数字で振り返らない

1つだけではなく、複数の課題が連鎖しているケースもあります。

共通点1|採用ターゲットが曖昧

よくある状態

若い人が欲しいいい人が欲しいやる気がある人 コミュニケーション能力がある人できれば経験者

この表現だけで止まっている状態です。

なぜ問題になりやすいのか

ターゲットが曖昧だと、求人タイトル・仕事内容・自社の魅力・採用チャネル・面接基準まで、その後のすべてがズレていきます。判断の基準がないため、社内で意見が分かれやすくもなります。

どう改善するか

任せる仕事必要な経験必要なスキル価値観 転職理由現在の不満仕事選びの軸
「優秀な人」ではなく、「自社で活躍できる人」を決めることが出発点です。

共通点2|応募条件を増やしすぎている

応募条件が厳しすぎると、興味を持った人でも応募をためらう可能性があります。

よくある状態

業界経験必須営業経験必須資格必須 PCスキル必須マネジメント経験○年以上の経験

「できれば欲しい」条件まで、すべて必須欄に入れてしまっている状態です。

どう改善するか

条件を3つに分けて整理します。

MUST

絶対に必要

WANT

あれば望ましい

LEARN

入社後に習得可能

「できれば欲しい条件」を、全部「必須」にしないことが大切です。

共通点3|会社が言いたいことだけを書いている

よくある状態

歴史商品理念実績求める人物像

これらだけで求人を作っている状態です。会社にとって大切な情報ではありますが、求職者が知りたいのは「自分がここで働いたらどうなるのか」です。求職者側の知りたい情報が後回しになると、働く姿をイメージしにくい求人になります。

求職者目線へ変換してみる

会社が書きがち

教育制度があります

求職者が知りたい

入社後、誰から何を教えてもらえる?

会社が書きがち

成長できます

求職者が知りたい

1年後に何ができるようになる?

会社説明ではなく、求職者の意思決定に必要な情報を書きます。

共通点4|自社の魅力が抽象的

よくある状態

アットホームやりがいがあります成長できます 若手活躍中風通しが良い

どの会社の求人にも書かれている言葉なので、比較の材料になりません。

どう改善するか

抽象的な言葉を、次の切り口で具体化します。

制度数字実際の仕事社員の声 エピソードキャリア
抽象

成長できます

具体

入社後に何を覚え、どんな仕事を任されるのかまで書く

※ 上記は書き方を説明するための例です。

共通点5|仕事内容が想像できない

求人内容が薄いと、応募を判断するための情報が足りなくなります。

具体的な仕事内容が不足していると、求職者は「自分にできる仕事なのか」を判断できません。判断できない求人は、比較の段階で候補から外れてしまうことがあります。

書いておきたい内容

具体的な業務誰に対する仕事か1日の流れ 入社後最初にすること教育方法チーム仕事の難しさ
求人を読んだ人が、「入社後の自分」を想像できるかという視点で読み返してみてください。

共通点6|他社との違いが分からない

求職者は、必ず他社の求人と並べて見ています。

競合の求人と、給与・休日・仕事内容・表現がほぼ同じであれば、求職者側から見て「なぜこの会社を選ぶのか」が分かりません。

違いを探す7つの観点

仕事内容どんな仕事ができるか
成長何を身につけられるか
評価何を評価されるか
キャリア将来どうなれるか
働き方休日・時間・環境
誰と働くか
理念・事業何を目指す会社か
考えてみてください

他社ではなく自社を選ぶ理由を、3つ言えますか? 言葉にできたものが、求人に書くべき内容です。

ここまでで「うちも当てはまる」と感じた方へ

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共通点7|応募後の対応が遅い

応募者は、自社1社だけを見ているとは限りません。

企業側の返信・日程調整・選考が進まないあいだに、他社の選考が先へ進んでしまう可能性があります。

応募
企業から返信がない
他社から連絡
他社面接
他社内定
辞退

事前に決めておきたいこと

応募通知対応担当返信ルール 面接候補日テンプレート合否連絡
応募を集めるだけでなく、応募後の体験も採用活動です。

共通点8|面接が会社からの質問だけで終わる

よくある流れ

企業が質問する
応募者が答える
企業がまた質問する
終了

本来、面接で確認していること

企業この人が自社で活躍できるか
応募者この会社で働きたいか

面接で聞いておきたいこと

転職理由仕事選びの軸将来不安希望

そのうえで、応募者が重視している内容と自社の実態が合う部分を、具体的に伝えます。

面接は「見極め」だけではなく、相互理解の場です。

共通点9|採用したら終わりになっている

入社日は、採用活動のゴールではありません。

採用
現場へ配属
教育は先輩任せ
面談なし
ギャップ・不安
退職
再採用
また同じ流れ
↑ 同じ工程を繰り返し、そのたびに採用費がかかる

設計しておきたいこと

入社前フォロー初日教育担当OJT 定期的な確認キャリア上司とのコミュニケーション
採用活動は、入社日で終わりません。

共通点10|採用を数字で振り返らない

「今月の応募は何件?」だけで終わっていませんか。

応募件数だけを見ていると、原稿を直すべきなのか、条件を見直すべきなのか、対応を早めるべきなのかが判断できません。段階ごとに分けて見ることで、直す場所が絞り込めます。

表示
クリック
応募開始
応募完了
面接
内定
入社
定着
あわせて見る数字
表示回数CTR応募開始応募完了 面接率内定率内定承諾率入社率 採用単価定着状況
「採用できない」を数字で分解すれば、直す場所が見えやすくなります。
採用コスト・採用単価の観点から見直したい方へ

採用単価の計算方法と、コストを改善する7つのポイントを解説しています。

採用単価を下げる改善方法を見る

採用できない原因は「どこで止まっているか」から探す

症状から、最初に確認する場所を絞り込みます。

求人が見られていない採用チャネル / 求人タイトル / 露出
見られているが応募されない仕事内容 / 条件 / 魅力 / 応募条件
応募はあるが面接につながらないターゲット / 応募者対応 / 日程調整
面接はするが内定承諾されない面接 / 魅力訴求 / 条件 / キャリア
採用はできるが辞める求人とのギャップ / 受け入れ / 教育 / 組織
「求人を直す」ではなく、「止まっている場所を直す」という順番で考えます。
採用活動の順番から整理したい方へ

事業計画から定着・改善まで、採用の流れを8ステップで解説しています。

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あなたの会社はいくつ当てはまりますか?

今回は、当てはまる数が多いほど改善の余地があります。

01

採用ターゲットが曖昧

当てはまる
02

応募条件を増やしすぎている

当てはまる
03

会社が伝えたい内容中心になっている

当てはまる
04

魅力が抽象的

当てはまる
05

仕事内容が想像しにくい

当てはまる
06

他社との違いを説明できない

当てはまる
07

応募後すぐに連絡できていない

当てはまる
08

面接で自社の魅力を十分に伝えていない

当てはまる
09

入社後の教育・フォローが現場任せ

当てはまる
10

採用活動を数字で振り返っていない

当てはまる

当てはまった数から見る、次のアクション

A

0〜2個|基本設計は整っています

細かなボトルネックを、数字から確認していきましょう。段階ごとの数値を並べると、差が出ている場所が見つけやすくなります。

B

3〜5個|改善できる余地があります

当てはまった項目のうち、採用プロセスのより前の工程から改善してください。前の工程が整うと、後ろの項目が自然に解消することもあります。

C

6〜10個|採用活動全体を一度整理することをおすすめします

媒体の追加や広告費の追加より先に、ターゲット → 求人 → 選考 → 定着 → 分析 の順に見直してみてください。

当てはまる項目が多くても、悪いことではありません

どこに手を入れれば変わるのかが分かった状態です。10項目すべてを同時に直す必要はありません。まず1つ選んで、そこから始めてください。

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「なぜ採用できないのか分からない」という企業向けに、採用活動の10の落とし穴を1冊にまとめました。

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採用できない企業からよくある質問

Q1

求人を出しても応募が来ない場合、まず何を確認すべきですか?

まず、求人が見られているかを確認します。表示・閲覧されていない場合と、見られているのに応募されない場合では、改善方法が異なります。露出不足と求人内容の問題は、分けて考える必要があります。

Q2

知名度が低い中小企業は採用できないのでしょうか?

知名度は採用活動の一要素ですが、それだけで採用できない理由を説明することはできません。求人情報、条件、採用手法、情報発信など、自社で改善できる要因も多くあります。

Q3

応募数を増やせば採用は成功しますか?

応募数だけでなく、ターゲットとのマッチ → 面接 → 内定 → 入社 → 定着 まで確認してください。応募数の増加だけでは、最終的な採用課題が解決しないケースもあります。

まとめ|採用できない原因を1つずつ分解する

「人が採用できない」という結果の裏側には、次のような複数のプロセスがあります。

ターゲット
求人
魅力
応募
選考
入社
定着
分析

重要なのは、「求人媒体が悪い」「求職者がいない」と一つの理由で終わらせず、自社の採用活動のどこで止まっているのかを確認することです。

10項目すべてを同時に直す必要はありません。まず1つずつ、改善してみてください。

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