wakate-ikusei

組織づくり

「最近の若手は育たない」で終わらせていませんか

「まず見て覚えて」で教育が止まっていませんか

教える内容が、先輩によって違っていませんか

若手社員が育たないとき、原因を本人の意欲だけに求めてしまうと、次に何を変えればよいかが分からなくなります。

大切なのは、「育て方」=会社側の育成設計も一緒に確認することです。何ができれば一人前なのか、何を・どの順番で教えるのか、誰が責任を持つのか。ここが決まっていないと、教える側も教わる側も迷ってしまいます。

この記事では、若手社員の育成を現場任せにしないための7つの仕組みを、「よくある状態 → どう改善するか」の順で解説します。1人の若手社員について書き込める育成計画テンプレートもご紹介します。

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若手が育たないとき、会社側で起きていること

まず、自社に当てはまるものがないか確認してみてください。

「まず見て覚えて」と伝えている教える内容が先輩によって違う 一度説明したら「もう分かっている」と判断する仕事を任せる基準がない ミスしたときだけ指導する面談は評価時期だけ 成長目標を本人が知らない忙しい先輩ほど新人教育を任されている

この流れになっていませんか?

入社
とりあえず現場へ
先輩によって教え方が違う
何が正解か分からない
指示待ちになる
「自分から動かない」
何をすれば評価されるか不明
成長停滞
↑ どちらの立場からも、状況が見えにくくなっていきます
若手が育たないとき、本人だけではなく「育て方」も確認する。

※ このページは特定の世代を評価するものではありません。「最近の若手は」という一括りの見方ではなく、会社側で整えられる育成設計を確認することを目的にしています。

若手育成は、この7つで設計する

「仕事を教える」だけではなく、成長するプロセスそのものを設計するという考え方です。

01

期待する役割を明確にする

何ができれば一人前か
02

習得する仕事を分解する

何を・どの順番で
03

教える担当者を決める

誰が責任を持つか
04

小さく実践させる

教えて終わりにしない
05

フィードバックする

できたこと・改善点
06

成長を本人と振り返る

本人が成長を認識
07

次の役割を見せる

一人前のその先

この7つは、ひとつの循環になっています

EXPECT期待する役割を決める
LEARN仕事を教える
PRACTICE小さく実践する
FEEDBACKできたことを伝える
REFLECT本人と振り返る
NEXT次の役割を見せる

※ NEXT(次の役割を見せる)まで進んだら、その役割について再びEXPECT(期待する役割を決める)へ戻り、循環していきます。

「仕事を教える」だけではなく、「成長するプロセス」を設計する。

仕組み1|期待する役割を明確にする

よくある状態

「早く一人前になってほしい」と言っているものの、一人前とは何ができる状態なのかが決まっていない状態です。基準がないため、本人も上司も、成長できているかどうかを判断できません。

どう改善するか

段階ごとの「期待する状態」を決めます。例えば、次のような形です。

入社1か月基本ルールと基礎業務を理解する
3か月基本業務を一人で実施できる
6か月状況に応じて判断できる
その後後輩支援や改善提案ができる

※ 期間は説明のためのイメージです。全企業共通の基準ではありません。自社の仕事に合わせて設定してください。1か月・3か月・6か月という区切りを、成長スピードの正解として扱わないでください。

「早く一人前に」ではなく、一人前の状態を言葉にすることから始める。

仕組み2|習得する仕事を分解する

よくある状態

「営業を覚えて」「店舗業務を覚えて」「現場を覚えて」など、指示が大きすぎる状態です。何から手をつければよいのか、本人には分かりません。

どう改善するか

例えば営業なら、次のように分解します。

商品理解電話対応商談準備ヒアリング 提案見積クロージング顧客フォロー

※ 上記は営業職の分解例です。職種によって項目も順番も変わりますので、自社の仕事に置き換えてください。

大きな仕事を、「覚えられる大きさ」まで分ける。

仕組み3|教える担当者を決める

よくある状態

「手が空いている先輩が教える」状態です。人によって言うことが違い、本人が迷ってしまいます。

どう改善するか

役割を分けます。

上司育成方針・目標
OJT担当日常業務の指導
人事入社フォロー・制度面
本人質問・振り返り
「みんなで育てる」と「誰も責任を持たない」は違います。

仕組み4|小さく実践させる

育成の基本となる5つのステップ

STEP 1説明する
STEP 2見せる
STEP 3一緒にやる
STEP 4本人にやってもらう
STEP 5確認する

よくある状態

説明しただけで「教えた=できる」と判断してしまう状態です。理解したことと、実際にできることは違います。

「教えた」で終わらせず、「できる」まで支援する。

仕組み5|フィードバックする

よくある状態

ミスしたときだけ「ここ違うよ」「前にも言ったよね」と伝えている状態です。できていることは伝わらないまま、指摘だけが残ってしまいます。

どう改善するか

次の3つをセットで伝えます。

GOOD

できていたこと

「お客様への説明は分かりやすかった」

GAP

目標との差

「ただ、質問を聞く前に説明を始めていた」

NEXT

次に意識すること

「次回は最初に3つ質問してから提案してみよう」

※ 上記はあくまで会話の構造を示す例です。実際の言葉は、仕事の内容や相手に合わせて考えてください。

評価するためではなく、次の行動を明確にするためにフィードバックする。
「教えているのに育たない」と感じていませんか?

期待役割・仕事の分解・育成担当・実践・フィードバック・振り返り・キャリアという7つの育成設計を、1冊にまとめています。

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仕組み6|成長を本人と振り返る

なぜ必要なのか

毎日仕事をしていると、本人は自分の成長に気づきにくくなります。その結果「自分は成長しているのかな」という不安につながることがあります。

振り返る項目

できるようになったことまだ難しいこと最近うまくいったこと 次にできるようになりたいこと必要な支援
上司が一方的に話すのではなく、本人にも言語化してもらう。

仕組み7|次の役割を見せる

よくある状態

今の仕事は分かっていても、その先に何があるのかが見えていない状態です。「今何をすればいいか」と「その先に何があるか」は、どちらも必要な情報です。

成長の例

共通の土台
入社基礎習得一人前
マネジメント
ルート
後輩指導リーダー責任者
専門職
ルート
応用業務高度な技術スペシャリスト

※ ルートの数や名称は企業によって異なります。自社にある成長の道筋に置き換えてください。すべての社員が管理職を目指す必要はありません。

「今何をすればいいか」と「その先に何があるか」の両方を見せる。

1人の若手社員の育成計画を作ってみましょう

印刷して、育成面談や人事会議のたたき台としてご利用ください。

対象となる社員の情報

社員名
職種
入社日
育成担当者

育成段階ごとの設計(記入式)

育成段階期待する状態覚える仕事実践すること確認方法担当者
STAGE 1
基礎理解
STAGE 2
基本業務
STAGE 3
一人で実践
STAGE 4
応用・判断
STAGE 5
次の役割

※ スマホでは表を横にスワイプできます。各段階に要する期間は、職種・業務量・本人の経験によって変わります。期間を一律に決めず、状態で判断してください。

この社員について整理すること

この社員の強み
今の課題
次に任せる仕事
上司が支援すること
全員を同じように育てるのではなく、共通の育成基準+個人に合わせた支援を設計する。

若手が育つ環境になっていますか?

YES / NO で答えてみてください。

01

一人前の基準が明確になっている

YESNO
02

覚える仕事と順番が整理されている

YESNO
03

育成担当者が決まっている

YESNO
04

説明だけでなく実践する機会がある

YESNO
05

定期的にフィードバックしている

YESNO
06

本人と成長を振り返る機会がある

YESNO
07

次の役割・キャリアを伝えている

YESNO

YESの数から見る、いまの状態

A

YES 6〜7個

若手育成の基本設計ができています。社員一人ひとりの状況を見ながら、育成内容を改善してください。

B

YES 3〜5個

一部に改善余地があります。特に「期待する状態・教える内容・フィードバック」から整理してください。

C

YES 0〜2個

育成が現場任せになっている可能性があります。個々の指導力だけに頼らず、育成の共通設計をつくることをおすすめします。

このチェックについて

本チェックは株式会社アイオネスト独自の人材育成チェック項目です。社員の成長や定着を保証するものではありません。人が育つ過程には、本人の経験・仕事との相性・職場の状況など多くの要素が関わります。仕組みを整えることは、そのための土台づくりとお考えください。

7つの仕組みと育成計画テンプレートを、1冊にまとめています

印刷して育成面談や人事会議でそのまま使える形にしています。A4縦・全8ページ/PDF形式です。

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無料資料|若手社員が育つ会社の仕組みづくり

「見て覚えて」から卒業し、若手の成長を本人任せにしないための育成設計をまとめました。教育・OJT・フィードバック・目標設定までを、7つの仕組みとして整理しています。

期待する役割仕事の分解育成担当小さく実践 フィードバック振り返り次の役割

あわせて、1人の若手社員について書き込める育成計画テンプレート(STAGE 1〜5)も収録しています。A4縦・全8ページ/PDF形式。

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若手社員の育成についてよくある質問

Q1

若手社員が育たないとき、最初に何を見直せばいいですか?

まず「一人前とは何ができる状態か」が決まっているかを確認してください。基準がないまま教え始めると、本人も教える側も、何ができれば良いのかを判断できません。

Q2

OJTが先輩任せになっています。どう整理すればいいですか?

上司は育成方針・目標、OJT担当は日常業務の指導、人事は入社フォローや制度面、本人は質問と振り返り、というように役割を分けることをおすすめします。「みんなで育てる」と「誰も責任を持たない」は別のものです。

Q3

教える内容が先輩によって違います。どうすればいいですか?

覚える仕事を分解し、何を・どの順番で習得するかを一覧にしてください。教える順番が共有されていれば、担当者が変わっても内容がぶれにくくなります。

Q4

説明したのにできるようになりません。なぜですか?

理解したことと、実際にできることは違います。説明する → 見せる → 一緒にやる → 本人にやってもらう → 確認する、という順で、小さく実践する機会をつくってください。

Q5

フィードバックは何を伝えればいいですか?

できていたこと(GOOD)、目標との差(GAP)、次に意識すること(NEXT)の3つをセットで伝える方法をご紹介しています。評価するためではなく、次の行動を明確にすることが目的です。

Q6

若手が一人前になるまで、どのくらいの期間が必要ですか?

一律の正解はありません。本資料では入社1か月・3か月・6か月などを例として掲載していますが、これは説明のためのイメージです。職種・業務量・本人の経験によって変わるため、期間ではなく状態で判断してください。

Q7

キャリアパスは管理職コースを作ればいいですか?

すべての社員が管理職を目指す必要はありません。本資料では、共通の土台に加えて、マネジメントルートと専門職ルートを例として挙げています。自社にある成長の道筋に置き換えてください。

まとめ|「人が育たない」を「人が育つ仕組み」に変える

若手が育つかどうかは、本人の意欲だけで決まるものではありません。会社側で整えられる部分から、順番に設計していきます。

期待する役割を決める
習得する仕事を分解する
教える担当者を決める
小さく実践させる
フィードバックする
成長を本人と振り返る
次の役割を見せる

「最近の若手は」と世代でまとめてしまうと、次に何を変えればよいかが見えなくなります。そうではなく、一人前の基準・教える順番・担当者・実践の機会・フィードバック・振り返り・次の役割という、会社側で決められることから整理してみてください。

若手育成は、個人の指導力ではなく仕組みで支えるものと考えていきましょう。

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